ゴッホ展をきっかけに!福島医大がアートセラピー研究を開始 - 心と体の健康に貢献

2025-03-21
ゴッホ展をきっかけに!福島医大がアートセラピー研究を開始 - 心と体の健康に貢献
福島民報

来年2月に福島市で開催される「大ゴッホ展」を機に、福島医大が画期的な研究を開始します。それは、芸術を通じて心身の健康を促進する心理療法「アートセラピー(芸術療法)」の実証研究です。世界的に有名なゴッホの作品を鑑賞することで、県民の心と体にどのような良い影響があるのか、医学的な視点から明らかにすることを目指します。

アートセラピーとは

アートセラピーは、絵を描いたり、粘土を触ったり、音楽を聴いたりすることで、感情を表現し、ストレスを軽減する心理療法です。近年、その効果が注目されており、医療現場でも活用され始めています。

福島医大の研究内容

福島医大では、ゴッホ展での鑑賞体験に焦点を当て、以下の点を中心に研究を進めます。

  • 鑑賞前の心理状態と鑑賞後の心理状態の変化を測定
  • 脳波や自律神経の状態を計測し、鑑賞が心身に与える影響を分析
  • アートセラピーの効果を客観的に評価するための指標を開発

寄付講座の設立と今後の展望

この研究を推進するため、福島医大は賛同企業からの寄付金を基に、4月1日に「アートセラピー寄付講座」を開設しました。研究成果は国内外の学会で発表し、アートセラピーの臨床応用を目指します。また、福島県内の医療機関や福祉施設と連携し、アートセラピーの実践的な活用を支援していく予定です。

全国でも珍しい試み

芸術作品の鑑賞による癒やし効果に、医学的な観点から迫る試みは、全国でも非常に珍しいものです。福島医大の研究は、アートセラピーの可能性を広げ、心身の健康をサポートする新たな道を開くことが期待されます。

ゴッホ展への期待

「大ゴッホ展」は、県民にとって芸術に触れる貴重な機会となるでしょう。福島医大の研究を通じて、芸術が私たちの心と体に与える影響をより深く理解し、より豊かな生活を送るためのヒントを得られるかもしれません。

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