世界を健康にするタンパク質戦略!三井物産が挑む食料危機と革新的投資

2025-03-19
世界を健康にするタンパク質戦略!三井物産が挑む食料危機と革新的投資
東洋経済オンライン

世界的な食料危機が深刻化する中、三井物産は動物性タンパク質の安定供給と健康増進を目指し、グローバルな戦略を展開しています。その中心となるのが、ブロイラー事業への積極的な投資です。

モロッコ、エジプト、インド…三井物産は、世界各地の有力ブロイラー事業者への出資を相次いで決定。単なる投資にとどまらず、生産性の向上やリテール強化など、事業の成長に貢献することで、より多くの人々に安全で高品質なタンパク質を届けることを目指しています。

なぜ今、ブロイラーなのか?

三井物産 食料本部 畜産事業部 畜産第一事業室長の松田直浩氏は、今回の投資戦略の背景について次のように語ります。「世界人口の増加に伴い、タンパク質需要はますます高まっています。特に、発展途上国では、栄養不足に悩む人々が多く、動物性タンパク質の供給は喫緊の課題です。ブロイラーは、比較的短期間で効率的に生産できるため、食料危機への対応策として非常に有効な手段だと考えています。」

投資の具体的な成果

2018年には、モロッコの大手ブロイラー事業者、ザラール・ホールディングに出資。生産性の向上に貢献し、その実績が評価されて、23年11月にはエジプトの大手ブロイラー事業者、ワディ・ポルトリーへの出資を決定しました。さらに、24年3月には、リテールに強いインド大手ブロイラー事業者、スネハ・ファームズへの出資参画を決定しています。

これらの投資は、単に利益を追求するものではありません。現地の雇用創出や、地域経済の活性化にも貢献しており、持続可能な社会の実現を目指す三井物産の姿勢が伺えます。

今後の展望

三井物産は、今後も世界各地のブロイラー事業者に投資を拡大し、動物性タンパク質の安定供給体制を構築していく計画です。また、飼料の効率化や、環境負荷の低減など、生産プロセスの改善にも積極的に取り組んでいくことで、より健康的で持続可能な食料システムの構築を目指します。

三井物産の取り組みは、単なる企業の活動にとどまらず、世界中の人々の健康と食料問題の解決に貢献する、重要な役割を担っています。

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