福岡県 元県議の不正受収賄、巧妙な隠蔽工作が発覚!組織犯罪処罰法違反で追送検
2025-04-28

毎日新聞デジタル
福岡県で発生した健康増進事業「ケア・トランポリン運動」を巡る汚職事件。元県議の片岡誠二被告(59歳)が、既に収賄罪で起訴されている中、福岡県警察はさらなる不正行為の疑いを掴み、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)で追送検しました。
今回の追送検のポイントは、片岡被告が受け取った賄賂を巧妙に「商取引」として偽装していた点です。これは、不正な資金の流れを隠蔽し、捜査を撹乱しようとする意図があったと見られています。福岡地検小倉支部は、この偽装工作の背後に組織的な関与があったか慎重に捜査を進めています。
「ケア・トランポリン運動」とは?
「ケア・トランポリン運動」は、福岡県が推進する健康増進事業で、高齢者や障がい者のリハビリテーションや運動能力向上を目的としています。県からの助成金が投入されており、その管理・運営を巡って今回の汚職事件が発生しました。
事件の経緯
- 福岡県が「ケア・トランポリン運動」に助成金を支給
- 元県議の片岡被告が、事業関係者から不正な利益を受け取っていた疑い
- 県警が収賄罪で片岡被告を起訴
- 捜査を進める中で、片岡被告が賄賂を商取引として偽装していた事実が判明
- 県警が組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)で片岡被告を追送検
今後の捜査の焦点
今回の追送検によって、事件の真相解明に向け大きく前進しました。今後の捜査の焦点は、以下の点にあると考えられます。
- 片岡被告の偽装工作に共謀した人物の特定
- 不正に流用された助成金の全容解明
- 事件に関与した他の県職員や事業関係者の洗い出し
今回の事件は、公金の不正使用というだけでなく、政治への信頼を大きく揺るがす事態です。徹底的な捜査と公正な裁判によって、真相が明らかになることを強く期待します。
この事件は、行政サービスの透明性を高め、不正を防止するためのより厳格な監視体制の必要性を改めて浮き彫りにしました。今後、同様の事態が再発しないよう、福岡県は再発防止策を講じる必要があります。