健康のためには「1日7000歩」で十分? 最新研究が明かす歩数の理想的な目標

「1日1万歩」はもう古い? 最新研究が健康維持の理想的な歩数を明らかに
長年、健康の指標として「1日1万歩」という目標が広く知られていますが、最新の研究結果は、この数字が必ずしも必要ではないことを示唆しています。英医学誌「ランセット・パブリック・ヘルス」に発表された研究によると、健康維持のためには「1日7000歩」で十分とのこと。
「1万歩」の起源はマーケティング?
実は、「1万歩」という目標値は、医学的な根拠に基づいたものではありません。仏紙「フィガロ」は、この数字が1960年代に日本の歩数計(万歩計)のマーケティングキャンペーンによって生まれたものであると報じています。健康意識の高い人々が目標として掲げるようになったものの、科学的な裏付けはなかったのです。
大規模研究で判明した理想的な歩数
今回、研究チームは、16万人を対象とした57件の研究を詳細に分析し、科学的な歩数目標を設定するためのエビデンスを集めました。その結果、1日7000歩を歩くことが、2000歩しか歩かない場合と比べて、全死因による早期死亡のリスクをほぼ半減させることが明らかになりました。
歩数と健康リスクの関係
研究結果は、歩数が増えるほど健康リスクが低下することを示しています。ただし、7000歩以上歩いても、健康リスクがさらに低下するわけではない可能性も指摘されています。つまり、7000歩を基準として、無理のない範囲で歩数を増やすことが、健康維持に効果的と言えるでしょう。
今日からできること
「1日1万歩」を目指す必要はありません。まずは、1日の歩数を意識し、7000歩に近づけることを目標にしてみましょう。エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使う、近所のコンビニまで歩いて行くなど、日常生活の中で少し意識するだけでも、歩数は自然と増えます。
まとめ
健康のためには「1日7000歩」で十分という研究結果は、私たちに新たな気づきを与えてくれます。無理な目標を立てるのではなく、自分のペースで歩数を増やし、健康的な生活を送りましょう。