【沖縄PFAS問題】国民の健康を守るために！国はPFAS健康リスク調査を責任を持って実施すべき
2025-07-17
沖縄タイムス
沖縄県における米軍基地負担問題が、深刻な健康リスクへと繋がっているのではないかという懸念が強まっています。特に、有機フッ素化合物（PFAS）の一種であるPFHxSの血中濃度が高い場合、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まる可能性が新たに示唆されました。
群星沖縄臨床研修センターがまとめた最新の研究成果によると、PFHxSの血中濃度と、心血管疾患の発症リスクとの間に明確な関連性が認められたとのことです。これは、長年にわたり基地周辺でPFASに曝露されてきた沖縄県民の健康を脅かす重大な問題と言えるでしょう。
PFASは、撥水性や撥油性などの特性から、様々な製品に使用されていますが、環境中に放出されやすく、人体への影響も懸念されています。特に、PFHxSは、半減期が長く、体内に蓄積しやすいことが知られています。今回の研究結果は、沖縄県民の健康リスクを改めて浮き彫りにし、早急な対策の必要性を訴えるものです。
これまで、沖縄県はPFAS汚染問題に対して、国の支援を求めながらも、十分な対応がなされていません。しかし、国民の健康を守ることは、国の責務です。国は、今回の研究結果を踏まえ、以下の対策を責任を持って実施すべきです。
- 全国的なPFAS健康リスク調査の実施： 沖縄県だけでなく、全国各地でPFASの汚染状況や健康影響を調査する必要があります。
- PFAS曝露の影響を受けた住民への血液検査の無償提供： 特に、基地周辺地域に居住する住民や、PFASが含まれる製品を使用している可能性のある人々に、血液検査を無償で提供することで、早期発見・早期治療に繋げることが重要です。
- PFASの使用規制の強化： 環境への排出を抑制するため、PFASの使用規制を強化し、より安全な代替物質への移行を促進する必要があります。
- 基地負担軽減に向けた取り組みの加速： 米軍基地の負担軽減に向けた取り組みを加速させ、住民の健康と安全を確保するための環境整備を進める必要があります。
今回の問題は、沖縄県民の健康を守るだけでなく、将来世代への影響も考慮しなければなりません。国は、今回の研究結果を真摯に受け止め、国民の健康を守るために、迅速かつ適切な対応を講じるべきです。
この問題は、単なる沖縄県の問題ではなく、日本全体が直面する課題です。PFASによる健康リスクへの対策を強化し、より安全で健康な社会を築いていく必要があります。
