【国際女性デー】遺伝性乳がん卵巣がんってどんな病気?リスクを知り、自分を守るためにできること
2025-04-14

AERA dot. (アエラドット)
国際女性デーの今日、私たち女性の健康について改めて考える機会です。その中でも、遺伝性乳がん卵巣がんという病気について、知っておくべきことはたくさんあります。この病気のリスク、症状、そして予防や早期発見のためにできることを、専門家の視点も交えながら詳しく解説します。
遺伝性乳がん卵巣がんとは?
遺伝性乳がん卵巣がんとは、BRCA1/2などの遺伝子に変異を持つ人が、乳がんや卵巣がんを発症するリスクが高くなる状態を指します。一般的に、乳がん、卵巣がん、卵管がん、前立腺がん、膵臓がんなどの発症リスクが上昇することが知られています。
誰でもリスクがあるの?
家族に乳がんや卵巣がんになった人がいる場合、遺伝性乳がん卵巣がんのリスクが高まる可能性があります。特に、以下のケースでは遺伝子検査を検討することが推奨されます。
- 45歳までに乳がんを発症した
- 卵巣がん、卵管がんを発症した
- 乳がん、卵巣がんが両親、兄弟姉妹、祖父母などに複数いる
- 若い年齢で乳がんを発症した
どんな症状があるの?
遺伝性乳がん卵巣がんの場合、一般的な乳がんや卵巣がんと同じように、初期には自覚症状がないことが多いです。しかし、病気が進行すると、以下の症状が現れることがあります。
- 乳房のしこり、皮膚の変化
- 腹部の膨満感、便秘、頻尿
- 帯状疱疹
- 不正出血
予防や早期発見のためにできること
遺伝性乳がん卵巣がんのリスクを軽減するためには、以下の対策が有効です。
- 定期的な検診: 乳がん検診(マンモグラフィー、乳房超音波検査)、卵巣がん検診(経腟超音波検査、血液検査)
- 遺伝子検査: リスクの高い場合は、遺伝子検査を受けることを検討しましょう。
- リスク低減手術: 卵巣摘出や乳房切除などの手術によって、がん発症リスクを大幅に下げることができます(ただし、ホルモン療法が必要になる場合があります)。
- 生活習慣の改善: バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙など、健康的な生活習慣を心がけましょう。
国際女性デーに改めて考えること
国際女性デーは、女性の健康と権利について考える良い機会です。遺伝性乳がん卵巣がんのリスクを知り、自分自身でできる予防策を実践することで、より健康で充実した人生を送りましょう。
この記事が、あなたの健康意識を高め、より良い選択をするための一助となれば幸いです。