【危険】機能性表示食品の裏側:紅麹問題で浮き彫りになった国の審査の甘さとは?

2025-06-21
【危険】機能性表示食品の裏側:紅麹問題で浮き彫りになった国の審査の甘さとは?
日本経済新聞

【危険】機能性表示食品の裏側:紅麹問題で浮き彫りになった国の審査の甘さとは?

「悪玉コレステロールを下げる」表示の機能性表示食品、安全性への疑問が噴出

小林製薬の紅麹(こうじ)原料入り製品による健康被害が社会問題となりました。この問題は、一見安全に見える「機能性表示食品」の裏側に潜むリスクを浮き彫りにしました。健康診断の結果が悪く、ドラッグストアで手軽に購入できる健康食品に頼る人が少なくありませんが、その安全性は本当に保証されているのでしょうか?

機能性表示食品とは?規制緩和から10年

機能性表示食品とは、「特定保健用食品(トクホ)」や「栄養機能食品」とは異なり、事業者が国に届け出ただけで表示できる食品です。2013年の規制緩和以降、健康志向の高まりとともに、機能性表示食品は急増しています。「悪玉コレステロールを下げる」「血糖値の上昇を抑える」など、様々な効果を謳う製品が市場に出回っています。

紅麹問題が暴露した国の審査の甘さ

しかし、今回の紅麹問題は、国への届け出だけで表示できるというシステムに、大きな問題点があることを示しました。事業者が自主的に安全性に関するデータを提出するだけで、国が厳格な審査を行うわけではありません。その結果、品質管理の不備や不適切な製造方法による健康被害が発生するリスクが高まるのです。

健康食品を選ぶ際の注意点

春の健康診断でコレステロール値が悪かったとしても、安易に健康食品に頼るのは危険です。以下の点に注意して、賢く健康食品を選びましょう。

まとめ:健康は食で「良く」するだけでなく、リスクを「見極める」ことが重要

健康食品は、あくまで補助的な役割です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠など、基本的な生活習慣を大切にすることが、健康維持の基本です。紅麹問題から得られた教訓を活かし、健康食品を選ぶ際には、リスクを十分に理解した上で、慎重に判断することが重要です。

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