お酒を飲むと無性に食べたくなる?管理栄養士が解説!食欲増進のメカニズムと、肝臓に優しい賢いおつまみ選び
2025-05-02
FNNプライムオンライン
お酒を飲むと、なぜかいつもよりずっとお腹が空いてしまう…
そんな経験はありませんか?特に、揚げ物やジャンクフードなど、高カロリーなおつまみが無性に恋しくなるという方も多いのではないでしょうか。 実は、アルコールと食欲の間には密接な関係があるのです。締めにラーメンが食べたくなるのも、納得できるかもしれません。
今回は、野村不動産ライフ&スポーツの管理栄養士である加藤みづ紀先生に、アルコールが食欲を増進させるメカニズムと、肝臓に負担をかけずに美味しくお酒を楽しむための、賢いおつまみ選びのポイントを伺いました。
アルコールが食欲を増進させるメカニズムとは?
アルコールが食欲を刺激する主な要因は、以下の3つです。
- 脳の満腹中枢への影響: アルコールは脳の「満腹中枢」という部分を麻痺させ、食欲を抑制する働きを弱めます。そのため、普段よりも多くの食べ物を必要以上に欲してしまうのです。
- 血糖値の急上昇と低下: アルコールは血糖値を急激に上昇させ、その後急降下させます。この血糖値の乱高下が、さらに食欲を増進させる原因となります。特に甘いものや炭水化物への欲求が高まりやすい傾向があります。
- 胃腸への刺激: アルコールは胃腸を刺激し、食欲を増進させるホルモン(グレリンなど)の分泌を促します。
肝臓に優しい、賢いおつまみ選びのポイント
お酒と一緒におつまみを楽しむことは、肝臓への負担を軽減し、美味しくお酒を飲むための重要な要素です。 加藤先生が推奨する、肝臓に優しいおつまみ選びのポイントは以下の通りです。
- タンパク質を積極的に: 枝豆、豆腐、鶏むね肉、魚介類(刺身、焼き魚など)は、肝臓の解毒作用を助けるタンパク質が豊富です。
- 野菜をたっぷり: ビタミンやミネラルが豊富な野菜は、肝臓の機能をサポートし、抗酸化作用も期待できます。特に、ブロッコリー、ほうれん草、トマトなどがおすすめです。
- 低カロリーで食物繊維が豊富なもの: 海藻、きのこ類、こんにゃくなどは、低カロリーでありながら満腹感を得やすく、血糖値の急上昇を抑える効果も期待できます。
- 避けるべきおつまみ: 揚げ物、加工食品、高脂肪の肉類などは、肝臓への負担が大きいため、なるべく控えましょう。
まとめ:美味しくお酒を楽しむために
アルコールが食欲を増進させるメカニズムを理解し、賢いおつまみ選びをすることで、美味しくお酒を楽しみながら、健康的な食生活を送ることができます。 ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考に、自分に合ったおつまみを見つけて、お酒との付き合い方を見直してみてください。