【国スポ・障スポ開催に備え】陸上競技の審判員不足深刻!大会を支える縁の下の力持ちたちの現状とは?

2023年秋、滋賀県で44年ぶりに国民体育大会(国スポ)と全国障害者スポーツ大会(障スポ)が開催されます。アスリートたちが夢を懸けて挑戦する晴れ舞台の裏側には、大会を安全かつ公平に運営するための多くの審判員の存在があります。特に陸上競技は、他の競技に比べて審判員の数が圧倒的に多いことで知られています。
陸上競技には、短距離、中長距離、跳躍、投てきなど、多種多様な種目があり、それぞれに専門的な知識と経験を持った審判員が必要です。全国大会では、300~400人もの審判員が駆り出され、公道を走る駅伝では、その数は500人を超えることもあります。しかし、近年、審判員の確保が深刻な課題となっています。
なぜ陸上競技に審判員が多いのか?
陸上競技の審判員が多い理由は、競技の性質にあります。例えば、短距離走では、スタートの合図、走路妨害、風速の測定など、細かいルールに基づいて判断を下す必要があります。また、中長距離走では、選手の進路妨害や転倒、落車など、様々な状況に対応しなければなりません。跳躍や投てき競技においても、飛距離や角度、着地地点などを正確に測定し、判定する必要があります。
審判員不足の現状と課題
審判員の高齢化や後継者不足が深刻化しており、大会運営に支障をきたすケースも出てきています。特に、国スポや障スポのような大規模な大会では、多くの審判員が必要となるため、確保がより困難になります。滋賀県では、国スポ・障スポ開催に向けて、審判員の養成講習会などを積極的に開催し、人材育成に力を入れています。
審判員の仕事の魅力とは?
審判員の仕事は、決して楽なものではありませんが、その裏には大きなやりがいがあります。アスリートのパフォーマンスを間近で見ることができ、大会の成功に貢献できるという手ごたえを感じることができます。また、審判員同士の仲間意識も強く、共に大会を支える一体感は格別です。
国スポ・障スポ開催に向けて
国スポ・障スポの成功のためには、審判員の確保と育成が不可欠です。滋賀県では、地域住民への理解を深め、審判員への参加を促すための広報活動を積極的に展開しています。また、審判員向けのサポート体制を充実させ、より多くの人が安心して審判員として活動できる環境づくりを目指しています。
アスリートの夢を応援するためには、縁の下の力持ちである審判員の存在が不可欠です。国スポ・障スポ開催に向けて、多くの人々の協力と支援が必要です。