運転免許証の画像認証、即時廃止へ!金融庁が銀行業界に要請 - マイナンバーカードへの移行を加速
2025-07-16

産経ニュース
運転免許証の画像認証、ついに廃止へ?金融庁が銀行業界に緊急要請
金融庁が、銀行業界に対し、オンラインや郵送での預金口座開設時に行われていた運転免許証の画像による本人確認手続きの早期廃止を要請しました。これは、偽造された運転免許証が特殊詐欺などに悪用されるケースが多発していることが背景にあります。
これまで、運転免許証の画像認証は一定のセキュリティ対策として利用されてきましたが、近年、画像加工技術の進化により、偽造が巧妙化し、そのリスクが高まっていました。金融庁は、より安全で確実な本人確認方法への移行を急ぐ必要があります。
マイナンバーカードの活用を促進
金融庁が求めるのは、2027年4月の原則廃止予定を待たず、速やかに本人確認手続きを廃止し、なりすまし防止機能が強化されたマイナンバーカードの活用を促進することです。マイナンバーカードは、生体認証などの高度なセキュリティ機能を備えており、より安全な本人確認を実現できます。
銀行業界には、マイナンバーカードに対応した本人確認システムの導入を促し、顧客への周知も徹底するよう求められています。マイナンバーカードの普及は、金融機関だけでなく、個人情報保護の観点からも重要な課題です。
背景にある特殊詐欺被害の深刻化
今回の要請の背景には、特殊詐欺被害の深刻化があります。預金口座の不正取得は、詐欺グループにとって資金調達の重要な手段となっており、被害額も年々増加傾向にあります。運転免許証の画像認証の廃止とマイナンバーカードへの移行は、特殊詐欺対策の一環として、国民の財産を守るための重要な取り組みです。
今後の展望
金融庁の今回の要請により、銀行業界における本人確認手続きの見直しが加速すると予想されます。マイナンバーカードの普及に向けた取り組みが強化されることで、より安全で安心して利用できる金融サービスが提供されることが期待されます。