新潟県経済、原材料高騰も持ち直し基調維持…日銀新潟支店長「下振れリスク」警戒

2025-05-17
新潟県経済、原材料高騰も持ち直し基調維持…日銀新潟支店長「下振れリスク」警戒
新潟日報デジタルプラス

新潟県経済、持ち直し基調を維持も下振れリスクに警戒 - 日銀新潟支店長が現状と展望を解説

日銀新潟支店は5月の金融経済動向を発表し、新潟県内の景気は依然として「原材料高の影響などを受けつつも、持ち直している」との判断を7か月連続で据え置きました。しかし、平形尚久支店長は、トランプ米政権の関税強化策などの影響から、今後の経済見通しについて「下振れする可能性が高い」と警戒感を示しています。

主要指標の現状

5月の新潟県経済を支えている主な指標としては、以下の点が挙げられます。

  • 生産: 緩やかな回復傾向が続いています。製造業を中心に底堅さを保っています。
  • 輸出: 先進国向けの自動車部品などが牽引し、堅調な推移を見せています。ただし、世界経済の減速が懸念されます。
  • 個人消費: 堅調な雇用情勢とインバウンド需要を背景に、緩やかな増加傾向が続いています。

原材料高騰の影響と対策

一方で、原材料高騰の影響は依然として続いており、企業の収益を圧迫する要因となっています。特に中小企業においては、価格転嫁が難しく、厳しい経営状況が続いています。日銀新潟支店では、中小企業向けの資金繰り支援策を強化しており、金利の低減や保証料の減免などを実施しています。

今後の見通し:下振れリスクに警戒

平形尚久支店長は、今後の経済見通しについて、依然として不透明感があると指摘しています。特に、トランプ米政権の関税強化策や、世界経済の減速、金融市場の動揺などが、新潟県経済にとって下振れリスクとなる可能性が高いと分析しています。

「現時点では持ち直し基調は維持されているものの、外部環境の変化に注意深く対応していく必要がある」と述べ、今後の経済動向を注視していく姿勢を示しました。

まとめ

新潟県経済は、原材料高騰の影響を受けつつも持ち直し基調を維持していますが、今後の世界経済の動向には注意が必要です。日銀新潟支店は、中小企業向けの支援策を強化し、経済の安定化に努めていく方針です。

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