高齢者の心の支え!犬との生活がもたらす健康効果と家族の絆
2025-05-08

日本経済新聞
50代の女性会社員の両親は、7年前に愛犬を亡くされました。40年間犬との生活を続けてきたご両親は、「もう年だから飼えない」と落ち込んでしまうほどでした。そこで、姉妹で相談し、「もし飼えなくなったら、私たちがお世話するから安心して飼っていいよ」と伝えました。
その後、新たな家族として犬を迎えたご両親は、新型コロナウイルス禍で外出が制限される中でも、犬の存在が心の支えとなりました。朝晩の散歩は、ご両親の健康維持に繋がり、生活に活気を取り戻すきっかけとなっています。
犬との生活は、高齢者にとって様々な恩恵をもたらします。例えば、
- 生活にハリが生まれる: 犬の世話をすることで、生活リズムが整い、日中の活動量が増えます。
- 認知症予防: 犬との触れ合いは、脳を活性化させ、認知機能の低下を防ぐ効果が期待できます。
- 介護予防: 散歩や遊びを通して、身体機能の維持・向上に繋がり、転倒予防にも役立ちます。
- 心の癒し: 犬の温もりや愛情は、孤独感を和らげ、精神的な安定をもたらします。
ある調査によると、犬を飼っている高齢者は、そうでない高齢者よりも活動的で、精神的な健康状態が良いという結果が出ています。
もちろん、犬を飼うことは責任が伴います。しかし、家族みんなで協力し、犬との生活を楽しむことで、高齢者の生活の質を大きく向上させることができます。今回の事例のように、犬との絆は、家族全体の幸福度を高めることにも繋がるでしょう。
高齢化が進む日本において、犬との生活は、高齢者の健康維持、認知症予防、介護予防に貢献するだけでなく、家族の絆を深める貴重な機会となります。ぜひ、犬との生活を検討してみてはいかがでしょうか。