高齢期のうつ病に要注意!心の健康を保ち、穏やかなセカンドライフを送るための3つの秘訣

2025-05-14
高齢期のうつ病に要注意!心の健康を保ち、穏やかなセカンドライフを送るための3つの秘訣
日本経済新聞

人生の後半戦、心の健康を最優先に

私たちは、子供の頃から「頑張る」ことが当たり前のように求められてきました。しかし、人生の後半戦においては、少し肩の力を抜き、自分の心に優しく語りかけることが大切です。特に、真面目でストレスを溜め込みやすい日本人に必要なのは、「心のケア」です。

本記事では、精神科医であり、保坂サイコオンコロジー・クリニック院長の保坂隆先生に、人生を好転させる心の整え方、前向きなメンタルを育てる方法についてお伺いしました。高齢期特有のうつ病のリスクを理解し、心の健康を守るための具体的な方法を学びましょう。

高齢期うつ病とは?

高齢期うつ病は、若い世代に比べて見過ごされがちですが、決して軽く見過ごすべきではありません。配偶者の死別、退職、子供たちの独立、健康問題など、様々なライフイベントが重なり、孤独感や喪失感を抱えやすいためです。

症状としては、気分の落ち込み、興味や喜びの喪失、睡眠障害、食欲不振、疲労感、集中力の低下などが挙げられます。これらの症状が長引く場合は、専門医に相談することが重要です。

心の健康を保つための3つの秘訣

保坂先生が提唱する、心の健康を保つための3つの秘訣をご紹介します。

1. 積極的に社会とつながる

退職後や配偶者の死別後、社会とのつながりを失ってしまうと、孤独感や孤立感を深めやすくなります。地域のボランティア活動に参加したり、趣味のサークルに入ったり、友人や家族との交流を大切にすることで、心の支えとなります。

2. 自分の心と体に向き合う

日々の忙しさに追われて、自分の心と体の声に耳を傾けることを後回しにしてしまいがちです。瞑想やヨガ、散歩など、リラックスできる時間を作り、自分の感情や体調を意識的に観察することが大切です。

3. ポジティブな思考を心がける

過去の出来事や将来への不安にとらわれず、今この瞬間に感謝し、ポジティブな側面を見つけるように心がけましょう。日記をつけたり、感謝の気持ちを言葉にしたりすることも効果的です。

セカンドライフを充実させるために

人生は一度きりです。高齢期は、これまでの経験を活かし、新しいことに挑戦できる貴重な時間です。心の健康を大切にし、自分らしいセカンドライフを充実させていきましょう。

保坂隆先生:精神科医。保坂サイコオンコロジー・クリニック院長。がん患者とその家族に対する精神医学的ケアを専門とし、心の健康に関する講演や執筆活動も行っている。

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