捨てられがちな「茜身」が大変身!三浦市が健康志向のブランド肉として地域活性化に挑戦
2025-03-24

日本経済新聞
「マグロの街」三浦市が新たな可能性に挑戦!廃棄される可能性もあった「茜身」をブランド化
神奈川県三浦市は、「マグロの街」として知られていますが、近年、新たな地域活性化の取り組みが注目を集めています。その取り組みとは、鮮度が落ちやすく、廃棄されることもしばしばあったマグロの血合い肉「茜身(あかねみ)」を、美味しく健康的なブランド肉として再評価し、新たな価値を創造しようという試みです。
茜身とは?その特徴と美味しさ
茜身は、マグロの体の一部で、暗赤色の部位です。人間でいう遅筋に相当する筋肉で、刺身にすると淡泊な味わい、加熱すると牛肉のような食感を楽しむことができます。しかし、鮮度が落ちやすいという特性から、これまで有効活用されてこなかったのが現状でした。
地域活性化への期待と茜身ブランド戦略
三浦商工会議所などが中心となり、茜身の愛称を公募。2024年10月に「茜身(あかねみ)」と命名され、その名前からも、夕焼けのような美しい色合いと、健康的なイメージを表現しています。
茜身をブランド化するにあたり、以下の戦略が展開されています。
- 健康志向の訴求:茜身は高タンパク、低脂肪であり、健康志向の消費者にアピール
- 独自の調理法の開発:茜身の美味しさを最大限に引き出すためのレシピ開発や、加工品の開発
- 地域との連携:地元の飲食店や生産者と連携し、茜身を使ったメニューの提供や販売促進
- 情報発信の強化:茜身の魅力や、三浦市の取り組みを積極的に発信し、認知度向上
茜身ブランドがもたらす未来
茜身のブランド化は、三浦市における新たな雇用創出、観光客誘致、地域経済の活性化に貢献することが期待されています。廃棄されるはずだった部位を有効活用することで、資源の有効活用にもつながり、持続可能な地域社会の実現に貢献する可能性を秘めています。
三浦市が茜身ブランドを通じて切り拓く未来に、ぜひご注目ください。