参政党・国民民主党支持者に共通点か? 比例区投票者の分析:就職氷河期世代の男性が顕著に多く、世代間格差も浮き彫りに
2025-07-20
朝日新聞
今回の参議院選挙で勢力を拡大した参政党と国民民主党。比例区でこれらの政党に投票した有権者の属性を、朝日新聞社の出口調査が詳細に分析しました。その結果、興味深い傾向が明らかになりました。
特に注目すべきは、参政党への投票者が多かった点です。性別では男性が60%を占め、年代別では40代と50代がそれぞれ21%と、厚い層を形成していました。これは、いわゆる「就職氷河期世代」にあたる世代の男性が、今回の選挙で大きな影響力を持っていたことを示唆しています。
就職氷河期世代とは、1990年代後半から2000年代初頭にかけて、バブル崩壊後の不況の影響で就職難に直面した世代のことです。彼らは、安定した雇用を求めて政治に関心を寄せ、今回の選挙で特定の政党に投票したと考えられます。
国民民主党への投票者についても分析が行われました。その結果も、参政党と同様に、40代と50代の層からの支持が厚いことが確認されました。世代間の価値観や政策に対する考え方の違いが、今回の選挙結果に反映された可能性も考えられます。
今回の出口調査の結果は、日本の政治における世代間格差の存在を示唆しています。若年層は、既存の政党への不信感から、新しい政党や政治家を支持する傾向がある一方、中高年層は、安定や実績を重視する傾向があると考えられます。これらの世代間の違いを理解することは、今後の日本の政治を考える上で重要です。
朝日新聞社の出口調査は、比例区での投票行動を詳細に分析し、日本の政治における世代間格差の存在を浮き彫りにしました。今回の選挙結果を深く理解するためには、今回の出口調査の結果を参考に、今後の政治動向を注視していく必要があります。
調査概要
- 調査機関:朝日新聞社
- 調査方法:出口調査
- 調査日:2023年7月20日