マニラ保険金殺人事件の松本和弘死刑囚、肺炎のため70歳で死去

2025-05-02
マニラ保険金殺人事件の松本和弘死刑囚、肺炎のため70歳で死去
読売新聞

フィリピン・マニラで保険金目的の連続殺人事件を起こし、死刑が確定した松本和弘死刑囚(70歳)が、肺炎などの療養のために入院していた愛知県内の病院で、1日夜に亡くなったと法務省が2日に発表しました。

松本死刑囚は、1994年から1995年にかけて、双子の兄である松本昭弘元死刑囚(2016年に病死)らと共謀し、知人男性2人を保険金目的で殺害した罪で有罪判決が確定していました。事件はマニラで発生し、国際的な注目を集めました。

事件の概要

松本死刑囚らは、被害者2人の生命保険に多額の保険金をかけており、殺害後、保険金を受け取ろうとしていました。しかし、捜査の結果、松本死刑囚らの関与が明らかになり、逮捕・起訴されました。裁判では、計画的な犯行であることが明らかになり、一審、二審ともに死刑判決が下されました。

名古屋拘置所での生活と入院

松本死刑囚は、判決確定後、名古屋拘置所に収容されていました。しかし、近年、体調を崩し、肺炎などの症状が悪化したため、愛知県内の病院に移り、治療を受けていました。法務省によると、松本死刑囚は拘置所内で健康状態を良好に保とうと努めていましたが、病状の悪化を免れず、今回の死に至りました。

今後の影響

松本死刑囚の死刑執行が回避されたことで、事件の真相解明や被害者遺族への精神的な影響など、様々な問題が浮上する可能性があります。また、死刑制度そのものに対する議論も再燃するかもしれません。今回の事件は、保険金殺人の凶悪性とともに、死刑制度のあり方についても深く考えさせられる出来事と言えるでしょう。

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