テキサス州洪水、トランプ大統領の対応に疑問の声 - 犠牲者120人超、警報システムの不備も

2025-07-12
テキサス州洪水、トランプ大統領の対応に疑問の声 - 犠牲者120人超、警報システムの不備も
毎日新聞

米南部テキサス州で発生した大規模洪水は、4日未明に始まり、現在までに120人以上の犠牲者が出て、160人以上が行方不明となっています。特にカー郡では90人以上が犠牲となり、甚大な被害を受けています。

トランプ大統領は11日、被災地であるカー郡を訪れましたが、現場の状況は発生から1週間が経過してもなお、生々しい爪痕が残っています。グアダルペ川が氾濫し、河川敷ではボランティアが瓦礫の撤去に励む様子が見られました。強い日差しが照りつける中、困難な作業が続いています。

この洪水では、警報システムの不備が被害を拡大させたという指摘が出ており、当局の対応を疑問視する声が高まっています。住民への十分な情報伝達が行われていなかったり、避難指示の遅れなどが問題視されています。事前の気象情報や警報の精度向上が急務となっています。

被災者の多くは、突然の洪水に翻弄され、家や財産を失いました。避難所では、食料や水、毛布などが不足しており、衛生状態の悪化も懸念されています。被災者の生活再建には、多大な支援が必要とされています。

今回の洪水を受けて、テキサス州政府は連邦政府に対し、災害復旧のための支援を要請しました。連邦政府も迅速に支援策を講じる必要がありますが、被災地のニーズに合わせたきめ細やかな対応が求められています。

今回の悲劇を教訓に、気象情報の精度向上、警報システムの改善、住民への避難訓練の徹底など、再発防止のための対策を講じることが重要です。また、気候変動の影響による異常気象への備えも、今後ますます重要になってきます。

トランプ大統領は、現場で記者から質問を受けた際、明らかにいらだちを隠せない様子を見せました。被災者の心情を理解し、寄り添う姿勢が求められています。

おすすめ
おすすめ