「宝大ー!」叫ぶ父の声、知床海上で初となる鎮魂の儀 – 事故犠牲者への深い哀悼と鎮魂
2025-07-13
毎日新聞
知床観光船沈没事故、初の現場洋上慰霊
北海道・知床半島沖で発生した観光船沈没事故。26名もの尊い命が失われた悲劇から、初めて現場である海上での慰霊の儀が執り行われました。参加した犠牲者家族40名のうち、4名の方々が取材に応じ、それぞれの思いを語ってくださいました。深い悲しみと、故人への想い
「ようやくここに来ることができた」「一緒に帰ろう」 言葉にならない悲しみを抱え、海に向かって最愛の人に語りかける姿がありました。福岡県久留米市から参加した、長男・小柳宝大(当時34歳)さんを失った父親(66歳)は、沈没地点で胸に響く叫びをあげました。「宝大ー!」
その声には、息子への深い愛情と、今もなお消えない喪失感が込められていました。 現場の厳かな空気の中、家族たちは故人の冥福を祈り、それぞれの心に刻まれた思い出を静かに振り返りました。