小型・高効率!森村SOFCのモノジェネSOFCシステム開発:2027年商用化へ、水素混合運転にも対応
2025-04-21

電波新聞デジタル
未来のエネルギーを担う?森村SOFCが開発する次世代SOFCシステム
愛知県小牧市に拠点を置く森村SOFCテクノロジーが、小型でありながら高効率なモノジェネレーションSOFC(固体酸化物形燃料電池)システムの開発を発表しました。この革新的なシステムは、2027年度の商用化を目標に、家庭用から業務・産業用まで幅広い用途での活用が期待されています。
SOFCとは?その魅力と可能性
SOFC(固体酸化物形燃料電池)は、高い発電効率と低環境負荷が特徴の次世代燃料電池です。従来の燃料電池と比較して、より高温で動作するため、さまざまな燃料(天然ガス、バイオマスガス、水素など)を利用できるというメリットがあります。また、発電時に発生する熱を有効活用できるモノジェネレーションシステムとして、エネルギー効率をさらに高めることが可能です。
森村SOFCのモノジェネSOFCシステムの特長
- 小型・高効率:家庭用や業務・産業用など、多様なニーズに対応できるコンパクトな設計。
- 水素混合運転対応:水素を混合した運転にも対応可能で、将来的な水素社会への対応も見据えています。
- 平板型セルスタック:独自の平板型セルスタック技術により、高効率かつ長寿命を実現。
開発の背景と今後の展望
森村SOFCテクノロジーは、発電効率の高さに着目し、家庭用や業務・産業用向けの平板型セルスタックの開発に注力してきました。2021年には、さらなる効率向上を目指し、モノジェネレーションSOFCシステムの開発に着手。今回の発表は、その成果を示すものです。
同社は、ノリタケ、TOTO、日本ガイシ、日本特殊陶業、森村商事の合弁会社として、それぞれの技術力を融合させ、SOFCシステムの開発を推進しています。2027年度の商用化に向けて、さらなる技術開発と実証実験を進め、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。
まとめ:エネルギーの未来を切り開く森村SOFC
森村SOFCテクノロジーのモノジェネレーションSOFCシステムは、高い発電効率と小型化を実現し、多様なエネルギーニーズに対応できる可能性を秘めています。2027年度の商用化に向けて、今後の動向に注目が集まります。