東海地方の金融業界が脱炭素化をリード！無料CO2算定ツールで1700社超を支援

2025-07-12

日本経済新聞

東海地方、脱炭素化への加速：金融業界が牽引する地域活性化

東海地方では、脱炭素化に向けた取り組みが、金融機関、大学、地域住民へと広がりを見せています。特に、金融業界は、CO2排出量の算定を支援する無料ツールを提供することで、地域全体の脱炭素化を強力に推進しています。

静岡県では、地方銀行を中心に、中小企業や地域事業者向けの無料CO2算定ツールが提供されています。これにより、これまでCO2排出量の把握が難しかった企業でも、容易に算定を行い、削減目標の設定や対策の検討が可能になりました。この取り組みは、地域経済の活性化にも貢献しています。

愛知県は、「脱炭素先行地域」に選定されており、エネルギーを効率的に循環させる都市づくりが積極的に進められています。空き家や豊かな山林といった地域資源を活かし、再生可能エネルギーの導入や省エネルギー化を推進することで、持続可能な社会の実現を目指しています。

環境省の推計によると、東海4県のCO2排出量は、2022年度と2013年度を比較すると、一定の減少が見られます。しかし、依然として削減の余地が残されており、さらなる取り組みが求められています。

東海地方の金融業界は、脱炭素化の推進において、重要な役割を担っています。無料ツールの提供に加え、再生可能エネルギー事業への融資や、環境に配慮した投資の促進など、様々な形で脱炭素化を支援しています。

今後は、より高度なCO2算定ツールの開発や、企業の脱炭素化戦略策定の支援など、金融業界の専門知識やノウハウを活用した取り組みが期待されます。また、地域住民一人ひとりが脱炭素化の重要性を理解し、積極的に行動することが、持続可能な社会の実現には不可欠です。

東海地方が、脱炭素化をリードするモデル地域として、日本全体の脱炭素化を牽引していくことが期待されます。