【金融犯罪対策】静岡銀行とスタートアップが連携!自動監視システムでマネーロンダリングを防止 - 全国地銀への展開も視野
2025-06-25

東京新聞
金融犯罪対策の新たな一歩:静岡銀行とシンプルフォームが自動監視システムで連携開始
静岡銀行と東京のスタートアップ企業、シンプルフォームは、マネーロンダリング(資金洗浄)などの金融犯罪が疑われる不審な法人を自動で監視するシステムの共同実証実験を開始しました。国際的な金融犯罪対策の要請が高まる中、地方銀行が抱える課題解決に貢献する取り組みとして注目されています。
地方銀行が直面する金融犯罪対策の課題
近年、マネーロンダリングやテロ資金供与といった金融犯罪は巧妙化の一途をたどっており、国際社会からの対策要請はますます厳しくなっています。しかし、地方銀行(地銀)は、専門知識を持つ人材の不足、システム投資の制約など、多くの課題を抱えています。限られたリソースで高度な金融犯罪対策を行うことは容易ではありません。
自動監視システム「シンプルフォーム」とは
今回の実証実験で活用されるのは、シンプルフォームが開発した自動監視システムです。このシステムは、法人に関する様々な情報を収集・分析し、金融犯罪の兆候を自動で検知します。これにより、従来の手作業による監視では見逃されていた可能性のある不審な取引や活動を効率的に発見することができます。
実証実験の目的と期待される効果
静岡銀行との実証実験では、このシステムの有効性を検証し、実際の運用における課題を洗い出すことを目指します。成功すれば、以下の効果が期待されます:
- 金融犯罪の早期発見と防止
- 監視業務の効率化とコスト削減
- 専門人材が不足する地方銀行における金融犯罪対策の強化
全国の地銀への展開を目指して
シンプルフォームは、今回の実証実験を通じて得られた知見を基に、全国の地方銀行へのシステム展開を目指しています。この自動監視システムの導入は、地方銀行が金融犯罪対策を強化し、地域経済の安定に貢献するための重要な一歩となるでしょう。
今後の展望
金融犯罪対策は、金融機関にとって不可欠な取り組みです。静岡銀行とシンプルフォームの連携は、テクノロジーを活用した新たな金融犯罪対策のモデルケースとして、今後ますます注目を集めることが予想されます。