【速報】1~3月期、金融・保険業を除く全産業の経常利益が好調! 2四半期連続増益で28兆円超え
2025-06-02

毎日新聞デジタル
財務省が2月2日に発表した2024年1月から3月までの法人企業統計によると、金融・保険業を除く全産業の経常利益が前年同期比3.8%増の28兆4694億円を記録しました。これは、2四半期連続のプラス成長であり、日本経済の回復傾向を示唆する好材料と言えるでしょう。
建設業や不動産業の好調が、今回の増益を牽引した大きな要因として挙げられます。具体的には、インフラ投資の拡大や、地方創生に向けた開発プロジェクトなどが、建設業の業績向上に貢献しました。また、都市部の再開発や、郊外への住宅需要の高まりが、不動産業の成長を後押ししています。
しかし、全般的に見ると、原材料価格の高騰や円安の影響など、依然として厳しい経営環境が続いています。企業の収益を押し上げるためには、コスト削減や生産性向上の努力に加え、新たな需要の開拓が不可欠です。
今回の結果を受けて、専門家からは「企業の積極的な設備投資や研究開発投資が、今後の経済成長をさらに加速させる可能性がある」との指摘が出ています。政府も、企業の投資を促進するための政策を強化していくことが期待されます。
今後は、世界経済の動向や、地政学的なリスクなど、不確実な要素も多く存在します。企業は、変化に柔軟に対応しながら、持続的な成長を目指していく必要があります。
詳細データ(財務省発表)
- 経常利益:28兆4694億円(前年同期比3.8%増)
- 営業利益:33兆4821億円(前年同期比5.1%増)
- 経常利益率:13.3%(前年同期比0.5%増)
今回の法人企業統計の結果は、日本経済の現状を把握する上で重要な指標となります。今後の動向に注目が集まります。