【京都府北部】特殊詐欺から82歳男性を救った金融機関!冷静な対応が被害425万円を防ぐ

京都府北部で、特殊詐欺被害から高齢者を救出した金融機関の取り組みが話題を呼んでいます。2月28日、峰山町のJA京都峰山支店で、82歳の男性が警察官を名乗る人物からのLINE指示を受け、約425万円を引き出そうとしました。支店長と窓口担当職員の迅速かつ冷静な対応により、被害は未然に防がれたのです。
巧妙化する特殊詐欺、高齢者を狙う手口
特殊詐欺の手口は年々巧妙化しており、高齢者を狙った詐欺も後を絶ちません。警察官や弁護士などを装い、LINEや電話で指示を出す手口は、高齢者を中心に被害が多発しています。今回のケースでは、被害者男性は「逮捕状が出ている」という虚偽の指示を受け、不安に駆られてお金を振り込もうとしたのです。
支店長の冷静な判断と職員の連携
JA京都峰山支店の瀬尾隆弘支店長(58歳)と窓口担当の矢谷可奈子さん(47歳)は、男性が不審な動きをしていることに気づき、注意深く対応しました。瀬尾支店長は、男性の様子がおかしいと感じ、引き出し手続きを一時中断し、状況を確認しました。矢谷さんは、男性にLINEのやり取りを見せてもらい、それが詐欺である可能性を指摘しました。
被害を防いだ冷静な対応
瀬尾支店長と矢谷さんは、互いに連携を取りながら、男性に冷静に説明し、詐欺の可能性を伝えました。その結果、男性は振り込みを思いとどまり、約425万円の被害を逃れることができました。支店長と職員の迅速かつ的確な対応が、被害を防ぐ大きな要因となりました。
金融機関の役割と注意喚起
今回の事例は、金融機関が特殊詐欺の被害防止において重要な役割を担っていることを改めて示しています。金融機関は、窓口での対応だけでなく、顧客への注意喚起や相談窓口の設置など、様々な取り組みを通じて、被害の防止に貢献しています。
私たち一人ひとりが、特殊詐欺の手口を理解し、怪しいと感じたらすぐに家族や警察、金融機関に相談することが重要です。特に高齢者の方は、不審な電話やLINEには十分注意し、安易にお金を振り込まないようにしましょう。
今回の教訓
- 不審な電話やLINEには注意する
- 警察官や弁護士などを名乗る人物からの指示には、必ず裏付けを取る
- 少しでも怪しいと感じたら、家族や警察、金融機関に相談する
今回の事例を教訓に、特殊詐欺の手口を学び、被害に遭わないように注意しましょう。