地域の記憶を未来へ！思い出語りが健康増進と記録保存に貢献する群馬県生坂村の取り組み
2025-06-23
株式会社市民タイムス
群馬県生坂村では、高齢者の健康増進と地域の記憶保存を目的とした、ユニークな取り組みが行われています。村と地元の女性ボランティアサークル「しあわせｉｎｇ」が協力し、高齢者同士が地元の昔の様子や思い出を語り合う場を設け、認知症予防と地域の歴史的記録保存を目指しています。
思い出語りイベントの様子
イベントでは、参加者たちがそれぞれの経験や記憶を共有し、昔の行事、失われた伝統、地域の風景などを語り合います。参加者たちは、過去の思い出を語ることで、脳の活性化を促し、認知機能の低下を防ぐ効果が期待されています。また、語り合うことで、世代間の交流が深まり、孤独感を軽減する効果も期待されています。
アーカイブ作成への意欲
「しあわせｉｎｇ」のメンバーたちは、イベントで語られた思い出を丁寧に記録し、村のアーカイブとして保存する計画です。将来的に、これらの記録を地図や冊子にまとめ、村の歴史を未来へと伝えることを目指しています。地域の記憶を後世に残すという意識が高まる中、この取り組みは、地域社会にとって貴重な財産となるでしょう。
地域活性化への期待
この取り組みは、高齢者の健康増進だけでなく、地域活性化にも貢献することが期待されています。地域の歴史や文化を再認識することで、住民たちの地域への愛着が深まり、地域社会の結束力を高める効果も期待できます。また、この取り組みをきっかけに、新たな観光資源の開発や、地域ブランドの確立にも繋がる可能性があります。
生坂村のこの取り組みは、高齢化が進む日本社会において、地域コミュニティの活性化と高齢者の健康維持の両立を目指す、模範となる事例と言えるでしょう。
