北陸の隠れた名店!大手チェーンに屈しない、健康と鮮度にこだわる地元スーパーの知られざる戦略

2025-06-29
北陸の隠れた名店!大手チェーンに屈しない、健康と鮮度にこだわる地元スーパーの知られざる戦略
日本経済新聞

北陸の食品小売市場、競争激化の裏にひそむ「1店突破」スーパーの挑戦

北陸地方の食品小売市場は、大手スーパーチェーンはもちろん、ドラッグストア(クスリのアオキホールディングスなど)までが顧客獲得にしのぎを削る、激戦区となっています。そんな中、大手チェーンに属さず、単独店舗で営業を続ける食品スーパーが存在します。大手スーパーの均一化が進む中で、独自の品揃えと地域密着型のサービスで、地元顧客の心を掴む「1店突破」のスーパーに焦点を当て、富山県と石川県でその事例を追ってみました。

フレッシュ佐武:創業以来の信念を貫く、健康志向の生鮮食品スーパー

今回ご紹介するのは、富山県高岡市中心部に近い場所に位置する「フレッシュ佐武」です。1969年に創業以来、一貫して地元産の新鮮な食材を追求し、健康志向の顧客に支持されています。創業者の佐武氏は、「大手スーパーでは手に入らない、こだわりの品を揃えたい」という強い思いから、独自の仕入れルートを確立。地元農家との信頼関係を築き、旬の野菜や果物、無農薬野菜などを積極的に取り扱っています。

健康と鮮度へのこだわり:他店との差別化戦略

フレッシュ佐武の強みは、その徹底した品質へのこだわりです。野菜や果物は、可能な限り地元産の有機栽培や無農薬栽培のものを優先的に仕入れ、鮮度を最大限に保つための独自の工夫を凝らしています。また、精肉や鮮魚も、産地や品質にこだわったものを取り揃え、お客様に安心・安全な食材を提供しています。さらに、健康志向の顧客に対応するため、無添加の調味料や健康食品なども積極的に導入しています。

地域密着型のサービスと顧客との信頼関係

フレッシュ佐武は、単に食材を提供するだけでなく、地域に根ざしたサービスを提供することで、顧客との信頼関係を築いています。例えば、高齢者向けの配達サービスや、季節ごとのイベントの開催など、地域住民にとってなくてはならない存在となっています。また、店員は、商品の知識はもちろん、お客様一人ひとりのニーズに合わせた丁寧な接客を心がけ、親切で温かいサービスを提供しています。

大手チェーンに屈しない、1店突破スーパーの生き残り戦略

大手スーパーチェーンが、低価格戦略やポイントサービスなどで集客を競う中、フレッシュ佐武は、健康と鮮度へのこだわり、地域密着型のサービス、そして顧客との信頼関係を武器に、独自の地位を築いています。競争の激しい食品小売市場において、大手チェーンに屈せず、地域に愛されるスーパーとして生き残るための戦略とは、何か?フレッシュ佐武の事例は、私たちに多くの示唆を与えてくれます。

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