健康診断結果、基準範囲内=本当に大丈夫?見落としがちなポイントと正しい活用法を専門家が解説
2025-07-01

CNET Japan
毎年、健康診断の結果が出るたびに「基準範囲内に入っているか」と一喜一憂していませんか?「基準範囲内なら安心」と考えるのは自然ですが、本当にそうでしょうか?日本臨床衛生検査技師会代表理事会長の横地常広が、健康診断の目的と検査結果の正しい活用法について解説します。健康診断結果の見落としがちなポイントを理解し、より効果的な健康管理につなげましょう。
健康診断の目的とは?
健康診断は、病気を早期に発見し、重症化を防ぐためのものです。自覚症状がない病気でも、検査によって見つけることができます。健康診断の結果は、あくまで「現在の健康状態を把握するための目安」であり、基準範囲内=「完全に健康」を意味するわけではありません。
基準範囲内でも注意すべき点
基準範囲は、統計的に多くの人の平均値から算出されたものです。しかし、個人の体質や生活習慣、年齢などによって、適切な数値は異なります。例えば、若い世代と高齢者では基準値が異なる場合があります。また、基準範囲内の数値でも、過去の検査結果と比較して変化が見られる場合は、注意が必要です。
検査結果の正しい活用法
- 過去の検査結果と比較する: 毎年同じ検査を受けることで、数値の変化を把握できます。
- 医師に相談する: 検査結果について疑問や不安がある場合は、必ず医師に相談しましょう。
- 生活習慣を見直す: 検査結果に基づいて、食生活や運動習慣などを見直しましょう。
- セルフケアを意識する: ストレスを解消したり、十分な睡眠をとるなど、セルフケアを意識することも重要です。
専門家からのアドバイス
「健康診断は、病気を発見するだけでなく、今後の健康管理の方針を決めるための重要な機会です。結果をきちんと理解し、医師と相談しながら、自分に合った健康維持・増進策を実践しましょう。」と横地常広が語ります。
まとめ
健康診断の結果は、あくまで「健康状態を把握するための目安」です。基準範囲内であっても、過去の検査結果と比較したり、医師に相談するなど、正しい活用法を理解することが重要です。日々の生活習慣を見直し、健康的な生活を送ることで、病気を予防し、健康寿命を延ばしましょう。
詳細はこちらをご覧ください: [一般社団法人日本臨床衛生検査技師会 HP リンク]