健康・機能性食品素材市場、2025年予測：新分野開拓と海外展開で緩やかに拡大 - 矢野経済研究所調査-健康

健康・機能性食品素材市場、2025年予測：新分野開拓と海外展開で緩やかに拡大 - 矢野経済研究所調査

2025-06-09

日本経済新聞

矢野経済研究所は、健康・機能性食品素材市場に関する調査レポートを発表しました。2023年度の市場規模は前年度比102.9%と好調を維持しており、今後の成長も期待されます。

健康志向の高まりや、高齢化社会の進展に伴い、健康・機能性食品素材市場は拡大傾向にあります。しかし、近年は健康被害による影響や機能性表示食品の届出受理件数の鈍化など、いくつかの課題も存在します。機能性表示食品の届出受理件数が鈍化している背景には、審査基準の厳格化や手続き変更などが考えられます。

これらの課題を克服し、市場をさらに拡大するためには、新分野の開拓と海外展開が不可欠です。具体的には、以下のような動きが活発化しています。

新素材の開発：これまでとは異なるアプローチで、新たな健康効果を持つ素材の開発が進められています。例えば、腸内環境を改善する素材や、免疫力を高める素材などが注目されています。
パーソナライズド栄養：個人の遺伝子情報や生活習慣に合わせて、最適な栄養素を提案するパーソナライズド栄養のニーズが高まっています。
海外市場への進出：特にアジア地域における健康志向の高まりを受け、海外市場への進出を加速させています。現地のニーズに合わせた製品開発やマーケティング戦略が重要となります。