健康は“口”から！歯周病菌が引き起こす糖尿病・腎臓病リスクとその対策｜よみうり健口フォーラム
2025-04-11
読売新聞オンライン
健康は“口”から！全身に影響するお口の細菌と、その対策とは？
近年、口の中の細菌が全身の健康に大きな影響を与えることが明らかになってきました。特に、歯周病菌や虫歯菌は、糖尿病や慢性腎臓病といった深刻な病気のリスクを高める可能性が指摘されています。
2月9日に大阪市中央区のオービックホールで開催された「よみうり健口フォーラム」では、歯科と腎臓内科の専門家をお招きし、「お口の健康を保つことの大切さ」と「具体的なケアの方法」について解説いただきました。200名を超える参加者が熱心に耳を傾け、健康意識を高める一助となりました。
なぜお口の細菌が全身に影響するのか？
口の中は、食べ物を最初に触れる場所であり、細菌にとって非常に繁殖しやすい環境です。歯周病菌などの悪玉菌が繁殖すると、炎症を引き起こし、その炎症物質が全身に広がることで、様々な病気を引き起こす可能性があります。
- 糖尿病との関連： 歯周病は、糖尿病の悪化を招いたり、糖尿病を発症するリスクを高めたりすることが知られています。
- 慢性腎臓病との関連： 歯周病菌が腎臓に影響を与え、腎機能の低下を促進する可能性があります。
- その他の病気： 心血管疾患、脳卒中、呼吸器疾患など、様々な病気との関連が指摘されています。
お口の健康を守るための具体的なケア方法
お口の健康を守るためには、日頃からの適切なケアが不可欠です。以下に、具体的なケア方法をご紹介します。
- 正しい歯磨き： 歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも使用し、歯垢や歯石をしっかり除去しましょう。
- 定期的な歯科検診： 歯科医院で定期的に検診を受け、歯周病や虫歯の早期発見・早期治療に努めましょう。
- バランスの取れた食事： 砂糖の多い食品や飲み物を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
- 禁煙： 喫煙は歯周病を悪化させるため、禁煙を心がけましょう。
まとめ：健康寿命を延ばすために、お口の健康を大切に
お口の健康は、全身の健康と深く関わっています。日頃から適切なケアを心がけ、健康寿命を延ばしましょう。今回のフォーラムを通して、参加者の皆様がより一層お口の健康に関心を持ち、実践されることを願っております。
