黒木瞳さん、初訪問で日航機墜落現場を悼む - 宝塚同期の友人を偲び、御巣鷹山に昇魂碑
2025-08-12
朝日新聞
40年前の日航ジャンボ機事故で亡くなった宝塚歌劇団の同期生を偲び、女優の黒木瞳さん(64歳)が12日、初めて御巣鷹の尾根に登り、犠牲者への追悼を行いました。
事故現場である御巣鷹山は、黒木さんにとって初めての訪問となりました。早朝8時、黒木さんは一人で山を登り始め、一人ひとりの墓標を見つめたり、尾根を見下ろしたりしながら、慎重に歩を進めました。標高1500メートルを超える尾根に位置する「昇魂之碑」の前では、静かに鐘を鳴らし、空の安全を祈りました。
1985年の日航ジャンボ機事故は、日本社会に深い悲しみをもたらしました。この事故で、黒木さんの宝塚歌劇団時代の同期生も犠牲となりました。長年、故人の冥福を祈りながらも、なかなか足を踏み入れることができなかった場所を、黒木さんはこの日初めて訪れました。
黒木さんは、事故の犠牲者とその遺族の心情を深く理解し、追悼の意を表しました。今回の訪問は、40年という時を経て、改めて事故の教訓を胸に刻み、未来への誓いを立てる意味でも重要です。
昇魂之碑の前で、黒木さんは亡き同期生への想いを静かに語り、空を見上げて祈りを捧げました。その姿は、多くの人々の心に深く響き、改めてこの事故の悲劇を思い起こさせました。
今回の黒木瞳さんの御巣鷹山訪問は、事故の犠牲者とその遺族への弔いであり、未来に向けての祈りでもあります。今後も、この事故の教訓を忘れず、安全への意識を高めていくことが重要です。