秋田県で続く人熊衝突被害…子供たちが餌やり体験!クマ牧場「くまくま園」今シーズン営業開始
秋田県で人熊衝突被害が相次ぐ中、子供たちに安全な熊との触れ合いを提供する「くまくま園」が今シーズン営業を開始しました。
秋田県北秋田市阿仁打当にあるクマ牧場「くまくま園」では、26日に今シーズンの開園セレモニーが盛大に開催され、地元の子どもたち約50人が参加しました。近年、秋田県内では人熊衝突事件が多発しており、住民の安全確保が大きな課題となっています。そんな中、「くまくま園」は、安全な環境の中で熊との触れ合いを通して、子供たちに熊への理解を深めてもらうことを目的としています。
迫力満点の餌やり体験
同園には、ツキノワグマ43頭、ヒグマ13頭の計56頭の熊が飼育されています。開園セレモニーでは、子供たちが実際に熊に餌を与える体験が企画され、大いに盛り上がりました。木棒にリンゴを刺して小窓から差し出すと、ヒグマが猛ダッシュで駆け寄り、一口でリンゴを平らげる様子に、子供たちは釘付けになりました。
小学1年生の女の子(6歳)は、「モフモフしててちょっと怖かったけど、餌を食べたクマさんの顔が見られて嬉しかった」と笑顔で感想を語りました。また、母親も「安全な環境で熊を間近で見ることができ、子供にとって貴重な体験になったと思います」と話していました。
人熊衝突被害の現状とくまくま園の役割
秋田県では、近年、農作物への被害や、人への危害といった人熊衝突事件が頻発しています。この状況を受け、県は熊の生息状況調査や、住民への注意喚起など、様々な対策を講じています。「くまくま園」は、このような状況下で、子供たちに熊の生態や行動について学ぶ機会を提供することで、熊との共存に向けた意識を高める役割を担っています。
今シーズンの営業情報
「くまくま園」は、今シーズンも様々なイベントやプログラムを企画しています。熊の餌やりの様子を間近で見られるだけでなく、熊の生態に関する解説や、子供向けのワークショップなども開催予定です。秋田県を訪れる際は、ぜひ「くまくま園」に立ち寄り、熊との触れ合いを通して、自然の大切さを感じてみてください。
くまくま園
住所:秋田県北秋田市阿仁打当字下川原107
電話番号:018-631-0577
営業時間:9:00~16:00(季節変動あり)
ウェブサイト:http://www.kumakumaen.jp/