母の日のカーネーション農家、苦境を乗り越えて咲く希望!猛暑・物価高騰に立ち向かう熱い戦い
2025-05-10
朝日新聞
母の日の定番ギフト、カーネーション。しかし、その裏側では農家の方々が、猛暑や燃料・肥料の高騰など、厳しい状況に直面しています。それでも、未来への希望を胸に、知恵と工夫を凝らしてカーネーション栽培に励む農家を訪れました。
【動画】「猛暑だと生育が止まってしまう」と頭を悩ませる農家の方々。
大型連休中に、神奈川県秦野市郊外の農家を訪れました。少し蒸し暑いハウスの中で、山口明男さん(69歳)は、つぼみが開き始めたカーネーションを丹精込めて見守っていました。「今の時期は一日中体を動かさないと間に合わないんです」と語る山口さんの背中には、長年の経験と、カーネーションへの愛情が漲っていました。
厳しい現実はこれだ
今年のカーネーション栽培は、例年以上に厳しい状況にあります。記録的な猛暑は、カーネーションの生育を妨げ、収穫量に大きな影響を与えています。また、燃料費や肥料の価格高騰も、農家の経営を圧迫しています。山口さんは、「燃料費が上がると、ハウスの暖房費や運搬費がかさみ、利益を圧迫します。肥料も高騰しているので、栽培方法を工夫しないと、赤字になってしまいます」と、厳しい現状を語ります。
知恵と工夫で乗り越える
それでも、山口さんは諦めません。猛暑対策として、ハウスの遮光率を上げたり、灌水方法を見直したりするなど、様々な工夫を凝らしています。また、肥料の配合を工夫することで、生育に必要な栄養を効率的に供給し、高品質なカーネーションを育てています。「昔ながらのやり方だけでなく、新しい技術も取り入れて、常に改善していくことが大切です」と語る山口さんの目は、未来への希望に輝いています。
カーネーションに込められた想い
山口さんの農園で育てられたカーネーションは、ただ美しいだけでなく、農家の方々の愛情と努力が込められています。母の日の贈り物として、大切な人にカーネーションを贈ることで、感謝の気持ちや愛情を伝えることができます。カーネーションの花束を通して、農家の方々の苦労と情熱に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
母の日のカーネーションは、農家の方々の努力の結晶です。カーネーションを選ぶ際には、ぜひ、その背景に思いを馳せてみてください。そして、カーネーションを通して、感謝の気持ちを伝えていきましょう。