富山・ユニオンランチ破綻で従業員130名超が職失い!未払い賃金に再就職の壁…高齢者の雇用問題浮き彫り
2025-06-04
FNNプライムオンライン
富山市で長年愛されてきた仕出し弁当製造会社、ユニオンランチが自己破産。130名を超える従業員が職を失い、生活に困窮する危機に直面しています。4月に約5億7900万円の負債を抱えて破産申請した同社は、先月30日に全従業員を解雇。さらに、4月分の賃金の一部が未払いとなることが従業員に告げられ、不安と悲しみが広がっています。
**高齢従業員への深刻な影響**
ユニオンランチの破綻は、特に高齢の従業員たちに深刻な影響を与えています。長年、会社に貢献してきたにも関わらず、突然の解雇により、再就職先を見つけることが困難な状況です。年齢を理由に求人応募を断られるケースも相次ぎ、生活の基盤を失う危機に瀕しています。
**未払い賃金問題と今後の見通し**
解雇時に未払い賃金が発生していることも、従業員の怒りと不安を増幅させています。会社側は、破産手続きを通じて未払い賃金の支払いを目指すとしていますが、全額回収できるかは不透明です。従業員たちは、生活費をどう確保していくか、今後の生活をどのように立て直していくか、深刻な悩みを抱えています。
**富山県労働局の支援**
富山県労働局は、ユニオンランチの従業員たちに対し、再就職支援や生活相談などの支援を行っています。ハローワークでは、求人情報の提供や職業訓練の案内など、再就職に向けたサポートを強化しています。また、生活困窮者向けの支援制度についても、情報提供や申請手続きのサポートを行っています。
**再発防止に向けた課題**
今回のユニオンランチの破綻は、中小企業の経営難が深刻化していること、そして高齢者の雇用問題が放置されていることの両方を浮き彫りにしました。今後、同様の事態が起こらないよう、中小企業の経営支援を強化するとともに、高齢者の再就職を促進するための政策を推進していく必要があります。また、従業員の生活を守るためのセーフティネットの整備も急務です。
ユニオンランチの従業員たちが、一日も早く平穏な生活を取り戻せるよう、社会全体で支援していくことが求められます。