吉良佳子議員への発言で文科相が謝罪「美しいお顔で怒って…」発言の不適切性を認める
2025-03-25
毎日新聞
阿部俊子文部科学大臣は25日の閣議後記者会見において、前日の参院文教科学委員会での発言について謝罪しました。問題となったのは、共産党の吉良佳子議員に対し、「美しいお顔」という言葉を使ったこと。阿部大臣は「不適切な発言だった」と認め、発言を撤回しました。
今回の謝罪に至った背景には、24日の文科委での吉良議員からの鋭い質問がありました。吉良議員は、教員の残業時間の試算方法について疑問を呈し、「2022年の試算で休憩時間を差し引いているのは不公平なやり方では」と指摘しました。これに対し、阿部大臣は、吉良議員の表情について「吉良委員が本当に美しいお顔で怒っているのも大変よくわかる」と発言したのです。
この発言に対し、ネット上では批判が相次ぎ、「大臣の品格が問われる発言だ」「政策論争から逸脱している」といった声が上がりました。特に、女性議員への外見に関する発言は、セクハラと受け取られる可能性もあり、批判を浴びることになりました。
阿部大臣は記者会見で、「発言を撤回し、深くお詫び申し上げます。今後は、より慎重な言葉遣いを心がけたい」と述べました。今回の謝罪は、公人としての自覚が問われるとともに、多様性を尊重する社会の実現に向けた意識を高めるきっかけとなるでしょう。
今回の件を受け、今後の国会での議論や議員の発言に対する注目はさらに高まると予想されます。政治家は、言葉の力を理解し、社会に配慮した発言を心がける必要があります。国民の信頼を裏切らないよう、誠実な姿勢で職務を遂行することが求められます。
この出来事は、政治の世界におけるジェンダー問題や言葉の重要性について、改めて議論を深める必要性を示唆しています。今後、より建設的な議論を通じて、より良い社会を築いていくことが期待されます。