京アニ事件から6年…亡き家族を悼む遺族の声。「何年経っても忘れない」

2025-07-18
京アニ事件から6年…亡き家族を悼む遺族の声。「何年経っても忘れない」
朝日新聞

京アニ事件から6年…亡き家族を悼む遺族の声。「何年経っても忘れない」

京アニ事件から6年…亡き家族を悼む遺族の声。「何年経っても忘れない」

2019年7月18日、京都アニメーション本社に放火が発生し、36名もの尊い命が失われ、32名が負傷するという痛ましい事件から6年が経過しました。事件の傷跡は癒えぬまま、残された遺族たちはそれぞれの思いを抱き、故人たちを悼み続けています。

「アニメーターとして一人前になりたかった」 孫を失った祖父の言葉

京都府に在住する岡田和夫さん(75歳)は、孫である大野萌さん(当時21歳)をこの事件で失いました。萌さんは京都アニメーションに入社したばかりで、アニメーターとしての道を志し、才能を磨きながら日々努力を重ねていました。

「初めての給料で国語の辞書をプレゼントしてくれたんです。今でも大切にそばに置いています。」 岡田さんは、孫との思い出を語り、その言葉には深い悲しみと愛情が込められていました。萌さんの夢だったアニメーターとしての活躍を、祖父は心から願っていたのです。

「心優しい子だった」 娘を失った母の言葉

津田幸恵さんの遺族もまた、深い悲しみに暮れています。幸恵さんは、事件前は明るく、心優しい娘でした。周囲の人々からは、その優しさと明るさで愛されていました。事件後、遺族は幸恵さんの遺志を継ぎ、彼女が生きていた証を未来へと繋げていこうと決意しています。

事件から6年、未来への希望を込めて

京アニ事件から6年が経ちましたが、事件の教訓を胸に、アニメーション業界全体で安全対策を強化していく必要があります。また、残された遺族たちへの支援も不可欠です。私たちは、この事件を決して忘れることなく、二度とこのような悲劇が繰り返されない社会を目指していくべきでしょう。

この事件で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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