中国恒大、ついに上場廃止!経営危機から清算へ…不動産市場への影響は?
2025-08-12
読売新聞
中国不動産大手、恒大がついに香港証券取引所から上場廃止へ
中国の経済メディア、財聯社が報じたところによると、経営危機に陥っていた中国恒大集団は、25日に香港証券取引所から上場廃止となることが決定しました。この決定は、中国の不動産市場全体に大きな影響を与える可能性があります。
上場廃止の経緯
恒大は、2021年に経営危機が表面化し、多額の債務を抱えることになりました。その後、2024年1月に香港高等法院から会社の清算を命じられ、株式の売買も停止されていました。香港取引所からの上場廃止通知は、この状況をさらに悪化させるものと言えるでしょう。
経営危機とは?
恒大の経営危機は、主に以下の要因が重なったことが挙げられます。
- 過剰な債務:恒大は、不動産開発事業の拡大のために多額の借金を重ねてきました。
- 不動産市場の低迷:中国の不動産市場は、近年、政府の規制強化や経済の減速などにより、低迷しています。
- 新型コロナウイルス感染症の影響:新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、不動産販売の落ち込みや建設の遅延を引き起こし、恒大の経営をさらに圧迫しました。
上場廃止後の恒大
恒大の上場廃止は、同社の株主にとって大きな損失となります。また、不動産市場全体にも悪影響を及ぼす可能性があります。恒大の清算手続きは、今後、どのように進められるのでしょうか。そして、中国の不動産市場は、この危機をどのように乗り越えていくのでしょうか。今後の動向から目が離せません。
専門家の見解
あるアナリストは、「恒大の上場廃止は、中国の不動産市場におけるリスクを浮き彫りにするものであり、他の不動産開発業者も注意深く状況を監視する必要がある」と述べています。また、別の専門家は、「恒大の清算手続きは、数年かかる可能性があり、その過程で多くの課題が生じるだろう」と指摘しています。
中国の不動産市場は、今後、さらなる調整が必要となるかもしれません。しかし、政府は、市場の安定化に向けて様々な政策を打ち出しており、状況は徐々に改善していくことが期待されます。