トランプ氏のカナダ関税50%表明でNYダウが急落!世界経済への影響は?

2025-03-11
トランプ氏のカナダ関税50%表明でNYダウが急落!世界経済への影響は?
読売新聞

11日のニューヨーク株式市場では、NYダウが一時600ドルを超える大幅な下落を見せました。その背景には、トランプ米大統領がカナダからの鉄鋼・アルミニウム製品に対する関税を50%に引き上げると発表したことが大きく影響しています。

この発表を受け、市場では米国内のインフレ再燃と、それに伴う景気減速への懸念が急速に高まりました。トランプ大統領は自身のSNSを通じて、12日に予定されていた鉄鋼・アルミニウム製品への25%追加関税を、カナダに対して50%に引き上げる意向を示しました。

なぜカナダへの関税が引き上げられたのか?

これは、カナダが米国の保護主義的な関税措置に対して報復措置を取ったことに対する対応と考えられます。米国の鉄鋼・アルミニウム関税に反発したカナダは、米国からの輸入品に対して報復関税を導入していました。トランプ大統領の今回の措置は、この報復措置に対する更なる対抗策と見られています。

市場への影響と今後の展望

今回の関税引き上げは、米国の製造業コストを押し上げ、インフレを加速させる可能性があります。また、米国の企業がカナダ市場へのアクセスを困難にし、貿易摩擦を激化させることも懸念されます。さらに、カナダ経済への悪影響も避けられないでしょう。

専門家は、今回の措置が米中貿易戦争に続く新たな貿易紛争を引き起こす可能性を指摘しています。世界経済の成長鈍化を招くリスクも高まっており、市場の不確実性が増しています。

今後の注目点

  • 米国とカナダ間の貿易交渉の行方
  • その他の国々からの報復措置の有無
  • 米国のインフレ動向と金融政策への影響

今後の動向を注視し、慎重な投資判断が求められます。世界経済の先行きは依然として不透明であり、市場の変動に注意が必要です。

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