セブン&アイ買収、クシュタールが批判声明!「協議に応じない」セブン側の姿勢に失望感

2025-03-11
セブン&アイ買収、クシュタールが批判声明!「協議に応じない」セブン側の姿勢に失望感
読売新聞

カナダのコンビニ大手、アリマンタシォン・クシュタールは、セブン&アイ・ホールディングスへの7兆円規模の買収提案に関して、セブン側の姿勢を強く批判する声明を発表しました。10日に発表された声明では、セブンが買収協議に十分に応えていないと指摘し、「米国の規制当局の承認に関する課題のみに焦点が当てられていることに失望している」と述べました。

クシュタールは、セブン&アイの独立取締役会に対し、提案を真剣に検討するよう求めています。買収提案は、セブン&アイの株主にとって大きな価値をもたらすと主張しており、セブン側の対応に不満を募らせています。

セブン&アイは先日、自力での企業価値向上策を発表しましたが、クシュタールはこれに対し、「実現に長年を要し、株主に価値を提供するという点で不十分だ」と批判しています。この計画の実現には時間がかかり、株主に期待される価値を提供できない可能性があると懸念しているのです。

今回のクシュタールの声明は、セブン&アイ買収の交渉が難航していることを示唆しており、今後の動向が注目されます。クシュタールは、セブン&アイとの協議を継続し、買収交渉を前進させるための努力を続けるとみられます。しかし、セブン側の姿勢が軟化しない場合、交渉決裂の可能性も否定できません。

背景

アリマンタシォン・クシュタールは、カナダを代表するコンビニエンスストア運営企業であり、世界中で多数の店舗を展開しています。セブン&アイ・ホールディングスは、日本のコンビニエンスストア業界大手であり、セブンイレブンを運営することで知られています。両社の買収交渉は、コンビニエンスストア業界における競争力を高めるための戦略的な動きとして注目されています。

今後の展望

今回のクシュタールの批判声明を受け、セブン&アイはどのように対応するかが注目されます。規制当局の承認に関する課題を解決するだけでなく、クシュタールの懸念にも応える必要があるでしょう。交渉の行方は、コンビニエンスストア業界の将来を左右する重要な要素となる可能性があります。

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