「あと10年かも…」幼い頃から闘病生活を送る女性が語る、忘れられない水遊びの記憶と男子の子どもに言われた一言

2025-03-22
「あと10年かも…」幼い頃から闘病生活を送る女性が語る、忘れられない水遊びの記憶と男子の子どもに言われた一言
文春オンライン

「あと10年かも…」幼い頃から闘病生活を送る女性が語る、忘れられない水遊びの記憶と男子の子どもに言われた一言

幼い頃から病と闘う日々…北條みすづさんの人生

福岡県在住の北條みすづさん(32歳)は、幼い頃から病と闘い続けています。生後間もなく左目を摘出したこと、そして右目の視力も0.02と非常に低い視力であることから、1級の障害者手帳を取得されています。彼女の人生は、決して平坦なものではありませんでした。

見える子に囲まれた孤独な時間

幼い頃の闘病生活は、みすづさんにとって大きな試練でした。周りの友達が元気に遊んでいる姿を見るたびに、自分との違いを感じ、孤独感を抱いてしまうこともありました。「見える子」に囲まれて過ごす日々は、時にみすづさんを苦しめました。

忘れられない水遊びの記憶

しかし、そんな中でもみすづさんにとってかけがえのない思い出があります。それは、水遊びをする時間でした。水しぶきを浴びたり、水に触れたりする感覚は、みすづさんにとって特別なものでした。ある日、水遊びをしている時に、男子の子どもから一言かけられました。

心に深く残る一言

その男子の子どもは、みすづさんの視力の状態を知りませんでした。しかし、彼はみすづさんを特別扱いすることなく、ただ一緒に水遊びを楽しみました。そして、彼はみすづさんにこう言ったのです。「一緒に遊ぼう!」

その一言は、みすづさんの心に深く刻まれました。誰かに特別な視線を感じることもありましたが、その男子の子どもの言葉は、みすづさんにとって大きな勇気を与えてくれました。自分は「普通」と違うけれど、誰かと一緒に楽しい時間を過ごせる。そのことを教えてくれた、忘れられない記憶です。

未来への希望を胸に

みすづさんは現在も病と闘っています。医師からは「10年までしか生きられないかもしれない」という宣告も受けたそうですが、彼女は決して諦めていません。水遊びの記憶を胸に、未来への希望を抱き、日々を大切に生きています。彼女の生き様は、私たちに勇気と希望を与えてくれます。

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