次世代EV開発を加速!NXPとRimac TechnologyがSDV向け革新的アーキテクチャを共同開発

2025-06-16
次世代EV開発を加速!NXPとRimac TechnologyがSDV向け革新的アーキテクチャを共同開発
日本経済新聞

自動車産業の未来を拓く、NXPとRimac Technologyの戦略的提携

自動車業界は、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)への移行という大きな変革期を迎えています。この変化に対応するため、NXPセミコンダクターズ(NXP)とRimac Technologyが戦略的な提携を発表し、SDV向けの革新的な集約型アーキテクチャの共同開発を開始しました。この提携は、次世代EV(電気自動車)の開発を加速させ、より高度な自動運転機能やコネクテッドサービスの実現に貢献することが期待されています。

Rimac TechnologyにNXPのリアルタイム・プロセッサ「S32E2」シリーズが初採用

今回の提携の重要なポイントは、Rimac Technologyがソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)向け次世代ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)プラットフォームに、NXPの高性能リアルタイム・プロセッサ「S32E2」シリーズを初めて採用することです。S32E2シリーズは、その高い処理能力とリアルタイム性能により、SDVの複雑な制御処理やデータ処理を安全かつ効率的に行うことを可能にします。Rimac TechnologyのECUプラットフォームにこのプロセッサが搭載されることで、EVのパフォーマンスと安全性が大幅に向上すると見られています。

集約型アーキテクチャのメリット:効率化と柔軟性の向上

NXPとRimacが共同開発する集約型アーキテクチャは、従来の分散型アーキテクチャと比較して、車両内のECU数を削減し、制御処理を統合することで、車両全体の効率化を実現します。また、ソフトウェアの柔軟性を高めることで、新しい機能の追加やアップデートを容易にし、車両のライフサイクル全体を通じて進化し続けることを可能にします。このアーキテクチャは、自動運転機能の高度化、コネクテッドサービスの拡充、そしてより安全で快適なドライビング体験の提供に貢献すると期待されています。

今後の展望:自動車産業における新たなスタンダードへ

この提携は、自動車産業におけるSDV開発の新たなスタンダードを提示するものと言えるでしょう。NXPとRimac Technologyの技術力とノウハウを結集することで、より安全で効率的、そして革新的なEVの開発が加速していくことが予想されます。今後の両社の動向に注目が集まります。

発表日: 2025年06月16日

おすすめ
おすすめ