AI時代に不可欠！スポーツで育む「非認知能力」とは？リーフラス社長が語る、教育現場と未来への鍵-スポーツ

AI時代に不可欠！スポーツで育む「非認知能力」とは？リーフラス社長が語る、教育現場と未来への鍵

2025-04-23

日本経済新聞

AI時代こそ重要性が増す「非認知能力」とは？

スポーツ教室運営大手リーフラスの好調が話題です。2024年には売上100億円突破、会員数約7万人にものぼる驚異の成長を遂げています。学校部活動の地域移行、スクール事業の受け皿としての役割拡大も要因の一つですが、それだけではありません。リーフラスの伊藤清隆社長は、「スポーツが非認知能力を育む」という理解が広まっていることが、成長の大きな要因だと語ります。

「非認知能力」とは？

非認知能力とは、学力や資格といった数値で測れるものではなく、人の内面から生まれる力のことです。具体的には、協調性、コミュニケーション能力、問題解決能力、創造性、自制心、レジリエンス（困難を乗り越える力）などが挙げられます。これらはAIでは代替できない、人間ならではの強みであり、これからの社会でますます重要になると言われています。

なぜスポーツが非認知能力を育むのか？

スポーツは、単に体を動かすだけでなく、様々な経験を通して非認知能力を育む絶好の機会を提供します。例えば、チームスポーツでは、仲間と協力して目標を達成するために、コミュニケーション能力や協調性が求められます。また、試合では、プレッシャーに打ち勝ち、冷静に判断する力、困難を乗り越えるレジリエンスが鍛えられます。さらに、練習を通して、目標達成のために努力する姿勢や、失敗から学び、改善していく力も身につきます。

教育現場でのスポーツの役割

学校部活動の地域移行が進む中、スポーツスクールは、子どもたちの成長をサポートする重要な役割を担っています。リーフラスのような大手スクールでは、専門の指導者が、子どもたちのレベルや興味に合わせて、適切な指導を行います。また、単に技術を向上させるだけでなく、非認知能力の育成にも力を入れています。学校の教育と連携することで、子どもたちの総合的な成長を支援していくことが期待されます。

AI時代を見据えた人材育成

AI技術の進化により、単純作業や知識労働は自動化されることが予想されます。そのため、これからは、AIには代替できない、創造性や問題解決能力、コミュニケーション能力といった非認知能力が求められる人材が重要になります。スポーツを通して非認知能力を育むことは、AI時代を生き抜くための、子どもたちの未来を拓く投資と言えるでしょう。