ゴルフで「ゾーン」に入るための秘訣とは? 心理学者が明かす、究極の集中状態
2025-05-17

ALBA Net
トップアスリートが追い求める「ゾーン」。ゴルフのトーナメント中継でも頻繁に耳にするこの言葉、一体何を意味するのでしょうか? 心理学者の児玉光雄氏が、その正体と、アマチュアゴルファーが「ゾーン」に入るためのヒントを解説します。
「ゾーン」とは、無の境地?
「ゾーンに入るには、どうすればいいのか?」アマチュアゴルファーからの質問は尽きません。児玉氏によると、「ゾーン」とは本来「無の境地」を指します。つまり、何も考えていない、ただひたすら集中している状態のこと。
近年、スポーツ心理学の研究で、この「無の境地」こそが、最高のパフォーマンスを生み出す鍵であることが明らかになってきました。思考が邪魔をせず、体が自然に、最も効率的な動きをする。それが「ゾーン」なのです。
「ゾーン」に入るための3つのステップ
では、どのようにすれば「ゾーン」に入ることができるのでしょうか?児玉氏は、以下の3つのステップを提案します。
- 目標設定: 具体的な目標を設定することで、意識を集中させることができます。「今日のラウンドで、パーを出す」といった明確な目標を設定しましょう。
- ルーティン: 毎回同じルーティンを行うことで、心身をリラックスさせ、集中力を高めることができます。アドレス時の姿勢、呼吸法など、自分に合ったルーティンを見つけましょう。
- フロー体験: 自分が取り組むことに完全に没頭し、時間感覚がなくなるような状態を「フロー体験」と呼びます。この状態に入ることができれば、「ゾーン」に入りやすくなります。
「ゾーン」は誰でも入りたい!
「ゾーン」は、生まれ持った才能ではありません。日々のトレーニングと意識的な努力によって、誰でも入り込むことができる状態です。目標設定、ルーティン、フロー体験を目指し、ぜひ「ゾーン」を体験してみてください。ゴルフが、そして人生が、より一層楽しくなるはずです。
児玉光雄氏について
スポーツ心理学者。大学でスポーツ心理学を研究後、プロアスリートやチームのメンタルサポートを行う。著書多数。