アシックス、カンガルーレザー使用終了へ!高性能シューズ開発でサステナビリティ重視へ

スポーツ用品メーカーであるアシックスが、2025年末までにスポーツシューズにおけるカンガルーレザーの使用を終了すると発表しました。これは、サッカーやラグビーのスパイクなど、一部の高性能シューズに用いられてきた素材の使用中止です。
カンガルーレザーは、その高い強度と軽さ、そして薄く柔らかい特性から、フィット感に優れた高性能シューズに採用されてきました。しかし、アシックスは、より高性能で持続可能性の高い製品を開発できるようになった点を重視し、今回の決定に至りました。
アシックスの発表によると、近年、カンガルーレザーに代わる、より環境負荷の少ない素材や、パフォーマンスを維持・向上させながらもサステナビリティに配慮した素材の開発が進んでいます。これらの素材を用いることで、より多くの消費者が環境に配慮したシューズを選択できるようになると同社は期待しています。
カンガルーレザーが使われていた背景
カンガルーレザーは、その優れた特性から、特にサッカーやラグビーのスパイクなど、プロアスリートが求める高いパフォーマンスを発揮するシューズに採用されてきました。しかし、カンガルーレザーの供給は限られており、動物愛護の観点からも議論の余地がありました。
アシックスの今後の展開
アシックスは、カンガルーレザーの使用を終了するにあたり、代替素材の研究開発をさらに加速させます。合成皮革やリサイクル素材など、様々な素材を検討し、パフォーマンスを損なわずに、環境負荷を低減できる素材の採用を目指します。また、サステナブルな製品開発を通じて、アスリートと地球の未来に貢献していく方針です。
今回の決定は、スポーツ業界全体におけるサステナビリティへの関心の高まりを反映しており、アシックスの積極的な取り組みが、他のメーカーにも影響を与える可能性があります。
アシックスのカンガルーレザー使用終了は、高性能シューズの開発とサステナビリティの両立を目指す、同社の新たな一歩と言えるでしょう。今後、どのような代替素材が採用され、どのような革新的なシューズが開発されるのか、注目が集まります。