【懐かしの国産車】日産180SX:シルビアの血統を受け継ぐ、FRスポーツの原点とは?

日産180SX:シルビアの兄弟車として、独自の魅力を放ったFRスポーツ
1980年代後半から1990年代初頭にかけて、日本の自動車業界は大きな変革期を迎えました。オイルショックからの回復、バブル経済の隆盛、そしてその後の崩壊。その中で、日産はFRスポーツという独自の道を追求し、数々の名車を生み出しました。その中でも、シルビア(S13)のプラットフォームを共有しながらも、独自の存在感を放ったのが180SXです。
リトラクタブルヘッドライトが印象的なスタイリング
180SXの最大の特徴は、そのリトラクタブルヘッドライトでしょう。今となっては珍しい機構ですが、当時の車には多くのモデルが採用しており、スタイリッシュな印象を与えました。S13シルビアとの共通点が多い一方で、180SXはよりスポーティでアグレッシブなデザインが特徴です。ボディラインやリアのデザインなど、細部にまでこだわりが感じられます。
オイルショックとバブル経済を乗り越えた高性能化
1970年代のオイルショックは、自動車業界に大きな打撃を与えました。しかし、日本車は燃費性能の向上や軽量化技術などを駆使し、徐々にその勢力を回復していきます。1980年代に入ると、高性能化が顕著になり、スポーツカー市場が活況を呈しました。180SXも、その流れの中で開発され、高い走行性能と優れたハンドリング性能を実現しました。
バブル崩壊と、180SXの終焉
1990年代に入ると、バブル経済が崩壊し、自動車市場は再び低迷期に入ります。180SXも、時代の流れとともに生産終了を迎えます。しかし、その魅力は今も色褪せることなく、多くのファンに愛され続けています。特に、ドリフトシーンでは、そのFRレイアウトと優れたバランス性能から、絶大な人気を誇っています。
現代においても、180SXの魅力は健在
現在、180SXは中古車市場で取引されていますが、その価格は高騰傾向にあります。これは、希少性だけでなく、その魅力が現代においても十分に通用している証拠と言えるでしょう。レストアされた個体や、カスタムされた個体など、様々な180SXが存在し、それぞれのオーナーが独自の愛着を持って大切に乗り続けています。
180SXは、日本のFRスポーツの原点
180SXは、シルビアの兄弟車として、独自の魅力を放ちました。オイルショックとバブル経済を乗り越え、高性能化を実現し、ドリフトシーンで絶大な人気を誇りました。現代においても、その魅力は健在であり、日本のFRスポーツの原点として、多くの人々に愛され続けています。