高知東生氏、テレビのコメンテーター現象に警鐘「昔は考えられない」 社会問題への安易な発言を批判

2025-05-25
高知東生氏、テレビのコメンテーター現象に警鐘「昔は考えられない」 社会問題への安易な発言を批判
日刊スポーツ

俳優の高知東生(60)が、自身のX(旧Twitter)で日本のメディア状況に対する率直な思いを綴りました。25日までに更新されたXでは、「日本が本当にやばくなった」と感じる点について、自身の見解を述べ、大きな注目を集めています。

高知東生氏が問題提起したのは、テレビ番組などで芸能人が社会問題に対して安易なコメントを行う現状です。23日のXの投稿では、「俺が日本って本当にやばくなったなと思うのは、昔は新聞とかテレビにもっと重みも信頼もあって、なんの関わりも現場感もないタレントが社会問題を適当にコメントするなんてなかったと思うんだよな」と、強い懸念を表明しました。

かつて、新聞やテレビといったメディアは、社会に対する責任感と信頼を持って報道を行っていたと高知氏は指摘します。そのため、芸能人といったメディアとは無関係な人物が、専門的な知識や現場の経験を持たずに社会問題についてコメントすることは、考えられないことだったのです。

しかし、現代では、情報番組などに芸能人がコメンテーターとして出演し、社会問題について自身の意見を述べる場面が増加しています。高知氏は、このような状況を「日本が本当にやばくなった」と感じる理由の一つとして挙げているのです。

この投稿に対し、ネット上では様々な意見が飛び交っています。「高知さんの言う通りだと思います」「芸能人だからって、社会問題について何も知らないはずがない、でも専門家ではないので、慎重にコメントすべき」といった共感の声や、「誰もが意見を言う権利がある」「多様な視点を取り入れることは良いこと」といった意見など、賛否両論の意見が寄せられています。

高知東生氏のこの発言は、現代のメディアにおける情報リテラシーの重要性、そして社会問題に対するコメントを行う際の責任について、私たちに改めて考えさせるきっかけとなるでしょう。芸能人だけでなく、誰もが情報を鵜呑みにせず、多角的な視点から物事を判断することが求められる時代となりました。

今後、メディアはどのような方向へ進んでいくのでしょうか?そして、私たち一人ひとりは、どのように情報と向き合っていくべきなのでしょうか?高知東生氏の発言は、これらの問いに対する議論を深める上で、重要な示唆を与えてくれるかもしれません。

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