没落のHTC、VIVED Realityで再起なるか?NTT Comと連携、没入型エンタメ市場に参入

2025-06-26
没落のHTC、VIVED Realityで再起なるか?NTT Comと連携、没入型エンタメ市場に参入
ニューズウィーク日本版

HTCとNTT Comがタッグ、没入型エンターテインメント新時代へ

かつてスマートフォン市場で存在感を示したHTCが、新たなエンターテインメント市場への参入を決定しました。NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)との基本合意により、Location Based Entertainment(LBE)を活用した革新的なエンターテインメント体験の提供を目指します。

Location Based Entertainment(LBE)とは?

LBEとは、現実世界と仮想世界を融合させたエンターテインメント体験のことです。VR(仮想現実)技術などを活用し、特定の場所に設置されたデバイスを通じて、まるでその場にいるかのような臨場感あふれる体験を提供します。近年、欧米を中心に人気が高まっており、ゲームや観光、教育など、様々な分野での活用が期待されています。

HTCとNTT Comの連携で何が変わる?

HTCは、VRヘッドセット「Vive」シリーズで培った技術とノウハウをLBEに活かすことを目指しています。一方、NTT Comは、通信インフラやネットワーク技術、そして豊富な顧客基盤を活かし、HTCとの連携を通じて、より多くのユーザーに高品質なLBE体験を提供することを目指します。

今回の合意により、両社はLBEコンテンツの開発、プラットフォームの構築、そしてマーケティング活動を共同で進めていく予定です。具体的には、以下のような取り組みが想定されます。

  • 新たなLBEコンテンツの開発: HTCのVR技術とNTT Comのコンテンツ企画力を融合させ、これまでになかった斬新なLBEコンテンツを開発します。
  • LBEプラットフォームの構築: ユーザーがLBE体験を簡単に見つけられるプラットフォームを構築し、LBE市場の活性化を図ります。
  • マーケティング活動の強化: 両社の顧客基盤を活かし、LBEの魅力を広くアピールします。

HTCの再起の狼煙?

スマートフォン市場からの撤退後、HTCはVR事業に注力してきました。今回のNTT Comとの連携は、HTCにとって新たな成長戦略の一環と言えるでしょう。没入型エンターテインメント市場は、今後ますます拡大していくと予想されており、HTCがこの市場で成功を収めることで、再起を果たす可能性も秘めています。

今回の連携は、エンターテインメント業界に新たな風を吹き込むとともに、VR技術の可能性を広げるものとして、注目されます。

画像:https://www.atpress.ne.jp/releases/440800/

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