GENDAの驚異的成長の裏側:エンタメ企業という枠を超えたM&A戦略とは?申社長が語る未来

2025-03-18
GENDAの驚異的成長の裏側:エンタメ企業という枠を超えたM&A戦略とは?申社長が語る未来
東洋経済オンライン

「エンタメ異端児」と称されるGENDAが、さらなる高みを目指している。ゲームセンター「GiGO」を主力とする同社は、2025年1月期決算で売上高1117億円(前期比100.7%増)、営業利益79億円(同48.3%増)と、驚異的な増収増益を達成した。しかし、GENDAの真骨頂は、単なるエンタメ企業にとどまらないM&A戦略にある。

GENDAの急成長を支えるのは、申尋隆久社長による大胆なM&A戦略だ。2019年の上場以降、積極的に事業領域を拡大。かつては衰退産業と見られていたゲームセンター業界に、新たな風を吹き込んだだけでなく、現在はeスポーツやインバウンドなど、多角的なビジネス展開を進めている。

申社長は、「我々はエンタメ企業ではない。エンタメを手段として、人々の人生を豊かにする企業でありたい」と語る。この言葉の裏には、GENDAの成長戦略に対する明確なビジョンが込められている。

M&Aがもたらすシナジー効果

GENDAのM&Aの特徴は、既存事業とのシナジー効果を重視している点だ。例えば、2023年12月に買収した株式会社セブン・フィールドは、地方のゲームセンター運営ノウハウを持つ企業。GiGOの店舗網を拡充するとともに、地方創生にも貢献している。

また、eスポーツ関連事業への投資も積極的に行っている。eスポーツ施設の運営や、プロゲーマーの育成を通じて、新たな収益源を確保するとともに、若年層へのブランド認知度向上を図っている。

インバウンド市場への注目

GENDAは、インバウンド市場にも大きな可能性を見出している。GiGOには、外国人観光客も多く訪れる。日本のポップカルチャーに触れる機会を提供することで、日本の魅力を世界に発信している。

申社長は、「インバウンド市場は、今後の成長の重要な柱となるだろう」と語る。外国人観光客向けのイベントやサービスを拡充することで、さらなる収益拡大を目指している。

今後の展望:更なる高みへ

GENDAは、M&A、eスポーツ、インバウンドなど、多角的な戦略を推進することで、更なる成長を目指している。申社長は、「我々は常に新しいことに挑戦し、人々の人生を豊かにする企業でありたい」と語る。GENDAの今後の活躍から目が離せない。

GENDAの成功は、変化の激しい時代において、企業がどのように進化していくべきかを示す好例と言えるだろう。

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